観測された事実だけを、直感的に伝える。
地震ナビの予測は、「いつ・どこで・どれくらいの地震が起きる」を言い当てるものではありません。 出しているのは確率です。
出しているもの
ある地域について、これから24時間のあいだに一定の大きさ以上の地震が起きる確率を推定しています。 たとえば「三陸沖でM4.8以上が起きる確率は8%」といった形です。
基準の大きさは地域ごとに違います
地震の多い地域と少ない地域では、同じ「M5以上」でも意味がまるで違います。 そこで地域ごとに、ふだんなら24時間で1割ほどの確率で起きる大きさを基準にしています。 これにより、どの地域でも「ふだんより何倍か」を同じものさしで比べられます。
確率の出し方
二つの数を掛け合わせています。
| ふだんの確率 | その地域で、過去1年間に起きた地震の数から計算します |
|---|---|
| 今の活発さ | 直近3日の地震の数が、ふだんの何倍かで決まります |
直近3日の地震がふだんの3倍なら、確率はふだんの約2.4倍に上がります。 10倍なら約10倍です。この倍率は勘で決めたものではなく、 過去のデータで実際に何倍になっていたかを数えて決めています。
なぜ「ふだんの確率」を小さな地震から計算するのか
M5級の地震は1年に数回しか起きないので、そのまま数えても数が少なすぎて安定しません。 かわりに、はるかに数の多い小さな地震を数えて、そこから換算しています。 地震の大きさと数のあいだには規則性があり、それを使えば少ない地震の頻度を精度よく見積もれます。
この工夫の効果は、検証で確かめました。 直接数える方法より、換算する方法のほうが明確に精度が上がります。 実は、この工夫がいちばん効きました。 地震の前触れらしきものを探すよりも、確率の計算方法を丁寧にするほうが効果が大きかったのです。
大きな地震のあとは推定を止めます
大きな地震のあとの状態は、この推定が想定していない状況です。 まちがった見通しを伝えないよう、一定期間は推定そのものを出さないようにしています。